未来のタカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校は、“上級生が乗っているかもしれない電車に一礼する”など、生徒の間で受け継がれてきた伝統的な指導法の見直しを進めていることがわかりました。
宝塚音楽学校は、2年制で各学年40人が在籍し、先輩と後輩が1対1のペアになって指導することが伝統となっていました。しかし学校によりますと、数年前に一部の下級生に対して過度な提出物が課せられ、体調を崩す生徒が出たということです。そのため学校側は、下級生に負担が生じていると判断し、2019年4月からは10数人単位のグループで指導するように方針変更しました。
また▼上級生が乗っているかもしれない阪急電車に一礼をする▼遠くにいる上級生に大きな声であいさつする▼上級生の話には神妙な面持ちで耳を傾け「はい」「いいえ」でのみ返答するなど、生徒間で代々受け継がれてきた『予科事』についても、これまでに改善を進め、現在ではほとんど見られないということです。
学校側は「上下関係に対する社会のとらえ方が変わる中、時代にそぐわない指導方法については今後もその都度改革していく」としています。
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