阪急神戸線における通勤需要の増大を受けて、当時導入されていた阪急8000系をベースに、朝のラッシュ時にすべての座席を収納可能とした車両として、2両編成2本がアルナ工機で製造された。
本系例は、阪神・淡路大震災から全線復旧に伴う1995年6月12日のダイヤ改正から運用を開始した。乗客の混乱を避けるため、座席の収納は平日の朝ラッシュ時に阪急西宮北口駅で増結を行う大阪梅田行き通勤急行2運用に限定され、時刻表に「※大阪方面2両座席収納車」の注釈があった。検査時などは他系列が充当された。収納式座席をはじめ、阪急初となる接客設備が多数採り入れられた本系列は、上述のとおり朝ラッシュ時の混雑緩和に大きな威力を発揮した。しかし、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた阪神間の沿線人口減少により、本系列は4両で製造終了となった。イベントや訓練等では、2両編成で阪急伊丹線や阪急今津線を走行したことがある。2007年10月29日より、優先座席の再区分化にあわせて、座席の収納が取りやめられたことに伴い、2007年12月から2008年3月にかけて、8200F・8201Fとも正雀工場にて以下の改造が行われた。
撮影日:2024年6月
阪急8200F/1995年6月10日/竣工
阪急8201F/1995年6月10日/竣工
0:00 OP
0:20 阪急8200F+阪急7109F
1:30 阪急8201F+阪急7108F
2:37 エンディング