子供の頃は普通だった、パタパタと変わる行き先案内表示。
いつの間にかそれは電光掲示板になり、LED表示になり、「パタパタ」は次々と姿を消していた。
それが普通だった中で、いつまでも残っていた岡本駅ホームのパタパタ。
いつまでもいつまでも眺めていられると思っていたのに、やっぱり最後の日がやってきてしまった。
時代の流れの中で、消えてゆく情緒あるものを愛でる鉄ちゃんたちが、夜でも引きも切らず訪れていた。
いや、鉄ちゃんだけでなく、いつもこの駅を利用し普通の風景・これが岡本駅の景色、というのをスマホに収めたいという乗客たちが、駅に帰ってきて降車して撮る、今から帰る人がパタパタを撮ってから電車に乗る、という風景が多く見られた。
兵庫県神戸市東灘区
Higashinada-ward,Kobe city,Hyogo pref,.Japan